鍼灸師によるwebメディアハリトヒト。vol.3
ハリトヒト。 (haritohito.jp)
ハリトヒト。にアクセスすると、鍼灸業界のヒトたちのチャーミングで味わい深い、実体験に基づいたインタビューが並んでいます。
無料で、手軽に、定期的に。
webメディアって、ほんと便利。
だけど、メディアのweb化/デジタル化が進む今だからこそ、わたしたちは、アナログな本にしたいと思いました。
今さら製本化? その理由は4つあります。
(1)ハリトヒト。を、何十年後の鍼灸業界にも残したい
ハリトヒト。は現役鍼灸師が臨床の合間に制作している、小さなメディアです。
小さなメディアは、スピード感があり、機動力は抜群。
だけど、20年後、30年後、はたまた100年後の鍼灸業界のヒトたちに、これらのインタビューを届けられるかというと、ちょっとイメージできません。
でも本だったら…?
鍼灸師の本だなにそっと入れてもらえたら…?
古典のように語り継がれる形にできたら…?
そういう期待をこめて製本化を行いました。
(2) ハリトヒト。をアナログな形でシェアしてほしい
おもしろい情報はSNSでシェアする時代。
だけど、SNSをしているヒトって意外に少ない。
学校の先生やクラスメイトと、職場のヒトと、同じ流派の仲間と、患者さんと…
同じ本を一緒に所有したり、貸し借りできる環境って良いな、と思いました。
アナログでシェアした瞬間の熱量って、ありますよね。
それを感じたくて、製本化を行いました。
(3)触れる職業だからこそ、手で、五感で感じてほしい
鍼灸師は、患者さんの肌に、手で触れる仕事です。
手触りの大切さを知っている職業。
だからこそ、紙の存在感を手で感じてほしい。
紙の手触り、重さ、インクの厚み、硬さ、盛り上がり…指先で感じる本ならではの感覚。
また、ディスプレイ越しとは違う写真の色合い。本の匂い。ページをめくる音。
普段、わたしたちが五感を使って患者さんとコミュニケーションをとるのと、どこか似ていませんか?
このプロジェクトを通して、鍼灸師らしい本の楽しみ方を提案したい。
五感を使って、登場していただける先生方の言葉を、より身近に感じてもらえれば嬉しい、と思っています。
(4)鍼灸のことを一般の方にもっと知ってもらいたい
鍼灸師(はり師・きゆう師)という職業は、国家資格です。
だけど現在の日本ではまだまだマイナーな存在。
わたしたちは、鍼灸師が、ストレスフルな社会のなかで人々の生活に寄り添う、とても良い職業だと思っています。
また、アフター/ウィズ コロナの社会の中でも、多くの人の助けになれる職業だと信じています。
製本化を通して、一般の方に鍼灸師の人柄や生き方を知っていただきたい。
鍼灸の存在を社会にアピールしたいと考えています。